食養生コーチの九楽佳です。
これまで無菌状態と言われてきた『子宮』に実はさまざまな菌が住み着いているのがわかってきたそうです。
そういえば、腸内も口にも、皮膚にも常在菌が住んでいる私たちの体。腸内に棲みついた細菌が集まってできる『腸内フローラ』と同じようなもので『子宮内フローラ』と呼ばれます。
腸の善玉菌、悪玉菌のバランスは、よく聞きました。腸内細菌が乱れると身体のさまざまなところ、また精神にも影響が出ると言います。
子宮の場合は、つながっている『膣』と関わりが深いです。膣には『ラクトバチルス』という細菌が多く存在していて、他の最近からの感染を防御して健康な膣内環境を保っています。その影響で、子宮内にもこの『ラクトバチルス』が90パーセントを占めています。
ところが、腸内細の種類や数がバランスを崩すように、子宮内フローラが乱入してきた別の細菌によって思わしくない状態になることがあるのです。
【あるスペインの研究】
子宮内フローラが正常な場合、体外受精での妊娠率が70%以上だったのに対し、子宮内フローラの状態が悪いと約30%に落ちるというデータもあります。同様の研究で、子宮内フローラの状態が悪いと、その後の妊娠継続率も下がることがわかっています。
Inmaculada Moreno,et al,AJOG,2016,215(6),684-703
細菌感染により早産を起こすことがありますが、陣痛開始前に破水して早産で出産した方の半数以上の方に子宮内フローラの乱れがあったという報告もあります。
まだ子宮内フローラが乱れる原因ははっきりと解明されていませんが、腸内フローラとの関連する可能性は高いと考えられます。
腸内フローラの改善のため、腸内細菌を整えるサプリを服用してもらい乳酸菌も膣剤を入れるといった方法もあるそうです。腸内フローラが、食べた物や身体や心の状態を反映することはよく知られています。
もし同様に、子宮内フローラも食べ物や身体、心の状態の影響を受けているとしたら、食生活は、妊娠においてどうれだけ重要かということが見えてきますね。
私にとって、食養生とは『生きる力を高める』ためのひとつの道筋です。他にも呼吸法、運動、睡眠、そして心の持ち方が『生きる力』を高めます。ざっくりと全体を考えながらの『食養生』。その方が行きたいところへ到着できるよう導くコーチングもしています。
今日も、お読みいただき有難うございました!
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