食養生コーチ 九楽佳Kulakaの    『たねの音』
〜心と身体の声に耳を澄ます〜
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食べる「陰陽」と動く「陰陽」 〜食材の陰陽を用いた重ね煮とメディカルタイチ

「重ね煮」は、読んで時のごとく食材を「重ねて煮る」調理法です。私は料理研究家の梅﨑和子先生のもとで、これを習いました。先生の重ね煮は、食材の「陰陽」の性質を利用して味を調和させた「陰陽調和の重ね煮」です。

 

陰陽調和の重ね煮では、お鍋の底に「陰」の食材を置き、上になるに従い「陽」の食材を重ねていき、少量のお水を入れて蓋をして火にかけるというのが基本です。これによってお鍋の中で、食材の持つ「陰」と「陽」のパワーが循環し調和がうまれ、美味しくなる仕組みです。

この重ね煮は「ごった煮」ともいえます。煮物、汁物、和物、炒め物ができます。炒め物ではありますが、ほんの少量の油を仕上げに使う程度です。「切って重ねて火にかける」。この手順でなんでもできてしまうのが「重ね煮」のすごいところです。

先生のお教室は、座学と調理の2本立てになっていました。もともと私は調理法のみに興味があったのですが、このお料理教室では、食の知識、おばあちゃんの知恵袋的なお手当のお仕方、世の中の成り立ちもお教えいただきました。

ここでの学びとして一番心に残ったのは『巡り』ということ。陰と陽の違うパワーがあるからこそ、『巡り』は生じる。気持ちや栄養をよく巡らすことが健康にとって大切だということがとても心に残りました。理由は、その当時の私の関心ごとNo.1だったのが、筋肉が柔らかいタイプだった次女の健康だったからかもしれません。ふくらはぎは第2の心臓と言われます。下半身の筋肉はポンプの役割を果たします。筋肉が弱いと血流も弱いのです。

そして何年後、野菜ソムリエ協会さんより「メディカルタイチ協会」と提携したとのお知らせがありました。私は野菜ソムリエプロとして食の世界に入り、栄養を学ぶことになりましたので、協会にはいつもお世話になってきました。

タイチとは太極拳の英語読みです。「太極」とは「陰陽」のことです。太極拳は「動く陰陽」なのです。そしてメディカルタイチは、タイチの効果を大学病院と協力してエビデンスをとり、健康効果を前面に掲げました。また東洋食薬と太極拳をセットにして、食と運動の両面からのアプローチができるメソッドとしました。

それを知った私は、ちょうどそのころ月に2回くらい関東の実家に行っていたので、それを利用してなんと銀座のスタジオで「メディカルタイチインストラクター」を習得したのでした。それが2019年。

「食べる陰陽」「動く陰陽」。2022年1月、芦屋三戸岡クリニック風韻書屋にて、やっと両方を取り入れて食養生教室ができました。

健腸研究所のドアの向こうに、道場とキッチン。

JR芦屋駅から徒歩2分のビルの3階です。

このお話しは、また後で。お読み下さり有難うございました。

 

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九楽佳 Kulaka
PNTトレーナー。栄養と心はつながっています。両方を調えることで、やりたいことをガンガンできる人を増やします。巡りを良くして細胞から元気に! 芦屋三戸岡クリニック「食の養生」担当。陰陽調和の重ね煮師範。メディカルタイチのインストラクター。日本幼児いきいき育成協会講師。 合気道初段。スープと梅干しと干し柿作りが得意。