食養生コーチ 九楽佳Kulakaの    『たねの音』
〜心と身体の声に耳を澄ます〜
栄養と心の相談

『まごわやさしい』の注意点、大型の魚の水銀〜不調の原因・水銀の蓄積

水銀の害は、耳にしたことがおありかと思います。

水銀の害は、どのようなものか?水銀はどこに蓄積?どうしたら検査できるか?その後の対策は?という点からお伝えします

▶︎水銀の害

まず、水銀の害で最も重大なのは『水俣病』と言えるでしょう。日本が高度経済発展にあった1956年5月に公式に発見されました。原因は、『メチル水銀』。工場排水に混じって海水に拡散し、これらを取り込んだ魚や貝を人が食べたことで発生しました。『メチル水銀』が原因だと判明し、環境に配慮した対策がとられたのは1968年のこと。病気が見つかってから、12年後でした。

メチル水銀はビニールの原料であるアセトアルデヒトを作る過程で発生します。現在では排泄に関しての整備が行われ日本においては【基準値を超える】メチル水銀は確認されていません。

【水銀の害】

水銀の害は、特定の神経に障害をもたらします。感覚や、運動、体幹のバランス、しかし懲戒に関係する部位に障害が出てきます。手足に痺れがでたり、触覚が鈍くなり触れられた感じや痛み、熱が感じにくくなったりします。

運動障害としては、まっすぐ歩けない、ボタンをかけることができない、日常動作がぎこちなくなるなどの症状が出ます。言語不明瞭、耳がよく聞こえない、視野が狭くなるなど。重篤な場合には亡くなることもあります。

排水規制は進みましたが、現在でも、東アジア近海は火力発電の影響もあり海水の水銀濃度は高いことが知られています。

日本では、厚生労働省により有害ミネラルとしての水銀の過剰摂取を防ぐために、妊婦さんが魚を食べる際の注意喚起をしています。魚は良質なタンパク源でりあり、DHAやEPAといった必須脂肪酸のオメガ3の摂取源です。しかし、魚の種類、食べる量によって水銀の摂りすぎが懸念されるのです。

例えば、金目鯛、ツチクジラ、メカジキ、クロマグロ、メバチ、エッチュウバイ貝、マッコウクジラは、1週間で刺身1人前、または切り身一切れ(80g)までとしています。実際には、これは妊婦さんだけの問題ではなく、【妊娠前から】気をつける必要があります。

これらは厚生労働省からのお知らせです。↓厚生労働省のサイトからです。

▶︎口の中に、いつもあるかも?

大型魚からの水銀の過剰摂取の心配の他、気にしていただきたいのは『歯』です。虫歯治療の時に『アマルガム』が使われていました。現在は、使用禁止になっていますが、20年くらい前まで歯科で幅広く使われていました。

『アマルガム』は約半分が『水銀』でできた合金です。歯に銀白色の詰め物が入っている場合は、アマルガムの可能性が高いと思われます。この詰め物からの水銀が体内に少しずつ蓄積されている可能性があります。

私はこれを知って、歯科医の先生に、私の口の中に『アマルガム』がないか、チェックしていただきました。おかげさまで『アマルガム』はありませんでした。見つかった場合は、除去を行なったいる歯科医院がありますので、相談されるといいでしょう。

他、『アマルガム』の用途は、殺虫剤、防カビ剤、小麦種子の防カビ剤などです。

その他、ワクチンを製造する際に雑菌が混入して増殖するのを防ぐ目的で、有機水銀化合物のチメロサールが使われており、アメリカでは子どもの自閉症との関連も報告されています。

水銀に体が汚染されることで、末梢神経障害の他、

・記憶力の低下 ・アレルギー ・カンジダ菌の過剰な増殖 などにも関係しています。

また大人の心臓血管障害やがん、子どもの自閉症、不妊との関連も指摘されるようになりました。

▶︎身体のどこに蓄積?〜自分の体は、水銀に汚染されてるのだろうか?

記憶力の低下は『水銀』のせい?などとも思いました。私は分子栄養学を半年に及ぶ講義で勉強したのですが、その際、水銀についても調べました。前述の、『歯』の水銀。そして毛髪です。毛髪にミネラルが蓄積されています。

▶︎水銀が過剰化どうか、チェックできる?

その毛髪を使い、有害ミネラルの量を調べられます。【毛髪ミネラルチェック】です。髪の毛を切って送ることで、調べてもらえます。何社かあり、1万円ちょっとかかるのですが、原因不明の不調があるような方には、一つの手がかりになるかもしれません。

水銀は、髪の毛から排出されますので、範囲内で検出されていれば、体内の蓄積ではなく自然にデトックスできていることになります。詳しくは検査会社からの説明がどれくらいあるかなど調べてから検査すると良いでしょう。

実際、見つかったときは、分子栄養学の手法を実践しているドクターに相談してデトックスすることをお勧めします。

有害ミネラルは、他にも

・カドミウム ・アルミニウム ・ヒ素 があり体に蓄積して悪さをしていることがあります。これらも毛髪検査をすると出てくることがあります。

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九楽佳 Kulaka
PNTトレーナー。栄養と心はつながっています。両方を調えることで、やりたいことをガンガンできる人を増やします。巡りを良くして細胞から元気に! 芦屋三戸岡クリニック「食の養生」担当。陰陽調和の重ね煮師範。メディカルタイチのインストラクター。日本幼児いきいき育成協会講師。 合気道初段。スープと梅干しと干し柿作りが得意。